人間の本質的な魅力、欲望そのものである『身毒丸』に親近感を

ArtDance朗読劇『身毒丸』大阪公演まで後3日となりました!

皆様のおかげで、着席して頂けるお席は「完売御礼」となりました。

現在は、キャンセル待ちか、立ち見でのご案内となっております。


公演直前の演者の呟きをお届けシリーズ☆

お次は、ベクトールメンバーの中で一番素足に革靴が似合う男!吉持寿司氏です。

今回、空間ベクトール主宰のmihiromyから朗読劇「身毒丸」への出演の誘いを受けたとき、正直言って迷った。

この作品の(あえて言うが・・・)狂った世界観の中で、自分が役を任されるとしたら・・・それはおそらく「父親」役では、と感じた。

物語の中でひときわ異彩をはなつこの役を自分がやるならと想像したが、直感的に躊躇があった。

作品自体から感じるなんとも言えないダークサイドのエネルギー。

台詞の言外にうごめく強烈な異臭に恐怖を感じた。

しかし、一旦脳裏に刷り込まれた作品身毒丸の世界は、自分の中で絶対に触れてはいけないものから、少しのぞいてみたいもの、触れたらどうなるかが気になるもの、そしていつのまにか、脈々と息づく人間の本質的な魅力、欲望そのものであると親近感すら感じていった。

そう感じた次の瞬間、mihiromyに配役を受諾するメールをした自分がいた。

身毒丸とその義母撫子の心の動き、主人として家族のあり方に思いを注ぐ父。

それを取り巻く世間との境界線。

苦しみ、はかなさ、無常、人として、家族として生きる意味・・・。

お客様にはさまざまな角度からこの作品の意図を感じて頂けたら嬉しく思います。

父親役 吉持寿司

身毒丸

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